EARTHLING

のうちらす（以下の）「ふぅーー…。ようやくエピソード1が完結しました。まずはホッと一息ののうちらすでございます」
アーサー（以下ア）「本当にお疲れ様でした。のっちさん」
の「あ、アーサーくん。お疲れ様。
　いやぁ本当に君のお陰だよ。ここまで来られたのは」
ア「僕は指示された通り、エアボードに乗るのを楽しんだだけだけど…」
の「そこが良いんだよ！　自然なままだったから何の文句もない」
マルチ（以下マ）「ほぉーー。だったら何でこんなに時間掛かってるのかしら？」
の「あ、マルちゃんも長い間、お疲れ様」
マ「その名前で呼ぶな！　変態監督！」
の「あ、あの、マルチさん。何か気に障るようなことでも…。それに変態って」
マ「当然でしょっ！　人をいきなり裸にひん剥いておいて。一応、それとわからないような水着は付けてたけど。
　それにね、アンタ、1話分終わらせるのに、何年かかってんのよ！」
の「えーと、'99年からだから足掛け5年半？」
マ「そう！　5年半よ！　5年半！　世紀またいでんのよ！　恐怖の大王も聖鬼魔�Uの解散もとっくに終わってるの！」
ア「どうどう。マルチ落ち着いて」
マ「アタシは馬じゃない！　大体ねぇ、アーサー。アンタも同じだけ待たされたんだから、何か文句ないの？」
ア「いや、僕は別に。待たされた分だけ楽しかったし、エアボードとか。
　それにその…、あの時のマルチすごく可愛かったからあれで十分かな…て」
マ「なっ！！　ナニ恥ずいこと言ってんのよ！　どうせアンタも私の裸が見られたから喜んでるだけでしょ！」
ア「そんなことない！　そりゃ僕だって男だから気にしない方が無理だけど、本当にあの時のマルチは可愛かった！！」
マ「あ、ありがと……」
ア「いや…、あの…、こちらこそ…」
の「…あのー、もしもしお二人さん？　そんなとこでストロベリってないで話しを先に進めたいんですけど…？」
マ「そうだ！　この変態監督！　アンタがあんな演出しなけれりゃこんな事にはなんなかったんでしょ！」
の「まー！　マルちゃんたら真っ赤になっちゃって。照れ隠し？」
マ「１回、イッてみる？」
の「タイム！　タイム！　そんな蹴り食らったら本気で逝けるから！」
ア「マルチ、抑えて抑えて」
マ「ふん。
　じゃぁ、もう一回聞くけど、こんなに時間掛かった理由は」
の「資料集めが一番の理由。それとキャラクターやストーリーを先に詰めておきたかったから、かな」
あ「うん、確かにのっち監督が書いたシナリオを見ると、エピソード28まではキッチリ話が固まってるもんね。それ以降はまだだけど」
マ「ふん。ま、それは認めてあげるわ。シナリオは良くできてたから。ワンパターンだけどね！」
の「何かお二人とも引っかかる言い方ですね」
ア「気にしない気にしない」
マ「そ。気にしない気にしない。
　それよりももう一つ聞きたいのよ！　あの演出は必要だったの？」
の「あの演出って裸での登場のことですか？」
マ「そうよ！　いきなり恥曝しも良いとこだわ！　何か意味があったんでしょ？」
の「いえ、単なる僕の趣味です！（キッパリ）」
マ「へ？」
ア「え？　え？　だってあれは…」
の「あれは僕の趣味です。
　性に目覚めたばかりの少年が、そう言うことに無頓着な女の子に迫られてあたふたしている様子は見ていて萌えませんか？」
ア「あの“萌える”って…」
の「あの慌てぶりはとてもラブリーです。ネコミミ級にむねキュンなのですよ！　自分の中に目覚めた青い性に振り回される少年は魅力的では…ぶへっ！！」
マ「どこがラブリーじゃ！　この変態監督！」
の「マ、マルチさん。いきなりの踵落としは反…おぎょろ！」
マ「アンタにルールは無用！」
の「だからマルチさん、そんなに足上げるとパンツ丸見えですよ。アーサーくんだって」
ア「マルチ、それは反則だと…」
の「鼻血抑えながら言っても説得力ないですよ、アーサーくん」
マ「やっぱりアンタ、一回イッてみる？」
の「そそその顔は笑ってるけど目は笑ってない表情は怖いからやめてください！　分かりました！　演出方針、変えますから！」
マ「よし。それなら文句ないわ」
の「今度はマルチさんの裸じゃなくてアーサーくんの…」
マ「やっぱり…」
の「わー！　分かりました！　分かりましたから振り上げたその足降ろしてください！」
マ「信用してイイのね？」
の「ハイ。今度からはバレない…じゃなくて気をつけます！」
マ「なーんかまだ怪しいんだけど。一応信用しとくわ」
の「ホッ、良かった…。
　でも言っておきますけどあの演出はあくまでキャラの魅力を引き立てるための物だったのは事実ですから！　それだけはお忘れなく！」
マ「さっき“趣味”とか言ってなかった？」
の「あれはその場の勢いというか。ああ、そんなジト目で見ないで」
マ「今度あんな演出したらただじゃおかないわよ。
　アーサー、アンタ証人ね！」
ア「は、はい。ネコさんパンツです！」
マ「！！！！　どこ見てんのよ！ アーサーのエッチ！！！」
の「あ、フルスイングの延髄切り」