はい。TWINKLE STAFFシリーズの５番目、「少年の夏：Boy Meets Girl After」をお送りしました。ちなみにファイルナンバーはNo.10。
これはコンさんのWebサイトにて開催された「オトノコ祭り」に投稿した作品です。そのため、今までの同シリーズとはちょっとカップリングが違います。ちょっと表現の関係で分かり難いかもしれませんが、ユーノくん×なのはちゃんという組合せ。TWINKLE STAFF（以下、T.S.）の題名を冠している通り同じ時間軸でのお話しです。時期としては第1期のドラマCD、SS03のトラック1「なのはとユーノ」周辺と考えていただければ。フェイトちゃんと出会い友情が芽生えたけれどまだそれを育むには時間が必要で、魔法の事を含めて何でも相談できる友達のポジションに居るのはちょうどユーノくんという設定です。
小説の本編にあるように、なのはちゃん自身も２人対する気持ちの微妙な違いについては明確な解答を持ち得ていない様子で、それをユーノくんはヤキモキしながら見守っているという状況です。奥手なユーノくんと天然ななのはちゃんの友達以上、恋人未満。ちょっぴりもどかしい雰囲気を味わっていただけなら成功です。ま、僕の作品なので多少、妄想癖の強いユーノくんではありますが、本編を見る限りでもこれくらいの逞しい妄想力は持っているでしょう。淫獣の面目躍如？ でもそう言った部分もぬくめて可愛いと思ってしまい、それも魅力と感じるのは僕がショタコンだからでしょうか。
もう一つ。新しいチャレンジとして、当人達の名前を一切直接出さないでお話しを進めるという表現に挑戦してみました。お世辞にも考えていた狙いが全て満たされたとは思っていませんが、なんとなく書き方は分かったような気がします。この書き方、実は以前に行われたチャットイベントである方が採っていたテクニックで、非常に面白いと思い、真似をしてみたのです。それがこの作品のBGM、イメージ曲として採用した久石譲の「Summer」のイメージに通じているように感じられたため。
目指したのはふと窓から覗いた夏の一風景。爽やかにさらっと流れるように過ぎていく映画の一場面を意識しています。暑い夏を予感させる高い青空と柔らかくそよいでいく風。草原の薫りとほんのちょっぴり汗のにおい。それがこれから色々な意味でアツくなる夏を予感させる――……。そんな感じです。
次回作は……、間に合えばまたチャットイベント向けの作品をこちらへ。なのはちゃん＋フェイトちゃん、なのはさん×フェイトさんを予定。受け攻めはぎゃくてんするかもしれませんが。
今回の作品の延長線上にあるノーマルカップリングのお話しも書いていきたいなぁ。
のうちらす 2007/8/18