すべてはあなたのために：ALL FOR YOU
あとがき ： Postscript

　TWINKLE STAFFシリーズの９番目、「すべてはあなたのために：ALL FOR YOU」をお送りしました。ファイルナンバーはts007.htm。
　この小説、実は本編第８話の放送直後に既に書き始めていたんです。ただ翌週の第９話までに書き上がらずそのままタイミングを逸してしまい、お蔵入りになってました。ファイルナンバーが若いのはそのためです。今回はDVDの第３巻（第８話も収録）の登場に何とか会わせようと四苦八苦した結果、このタイミングで掲載できたというわけです。今回も遅かったかなぁ。次巻DVDの発売には間に合いましたけど。さらにネタバレをすると、このts007.htmとペアになるフェイトさん＋なのはさんの話しts006.htmもあるのですが、こちらは…ねぇ。
　タイミングの問題もありますが、オフィシャルの展開を見ているとフェイトさんはこの件に関しては蚊帳の外というか。本編の演出（ヴィータちゃんが１人だけで挿入される映像はあれど、フェイトさんはライトニング隊としての扱い）を見ていてもそれを感じてしまうんです。その違いがあの事故から流れを組む２人のスタンスの違いというか、なのフェイとは違った意味でのなのヴィの絆なのかなと。
　さらに“お姫様とナイト”のような決して結ばれる事のない身分差を想像させるのですよ。なのはさんとヴィータちゃんの関係は。なのはさんにとっての王子様はフェイトさんであり、ヴィータちゃんはそれを見守るナイト。なのはさんが好きだけど、フェイトさんがいるから絶対に結ばれる事はない。けれど本当に大好きだから、教導隊で一緒になったりと見守る事を選んだ、というまさにナイトそのものなんですよね。ヴィータちゃんのスタンスって。小説の最後に挿入した“右手の薬指”の蝶々結びもそこからの流れです。

　ただネタ晴らしをすると、TWINKLE STAFFの時間軸では過去にヴィータちゃんはなのはさんと結ばれてます。その辺りはまぁ、裏でいずれ連載予定のなのはさんを巡る三角＋α関係のお話し「SSS（仮）」で書いていく予定ですので、気になる方はお楽しみに。当然裏ですから…………。（￣ー￣）ニヤリッ

　そして日記の方でも書いていますが、この短編小説はぴーちゃんさんが以前に日記の方へ掲載したSSと非常に似通っています。構想時期、元ネタ、選択した登場キャラクター、シチュエーションを考えると似てもしょうがないのかなとは思いますけれど。僕もそれは読んでいますし、今回のこの話しが書き上がったのは、後になりますから少なからず影響を受けているのかもしれません。意識したつもりは全くないのですが。この点に関してはぴーちゃんさんに確認を取り、掲載しても構わないという了承を得ている事を書き添えておきます。
　僕のネット上での狭い行動範囲内では見当たりませんが、もっと広く探せば同じような内容の作品は必ずあるでしょうね。

　BGMは特に設定しませんでしたが、“騎士道”ということで大好きな映画「キング・アーサー」のサントラを執筆中はずっと聞いていました。ヴィータちゃんにはやっぱり悲哀だけど勇壮な曲が似合います。

　それではまた次回作で。