初めての日 ： Affectionate Perfume
あとがき ： Postscript

　ということで、TWINKLE STAFFシリーズの第３弾「初めての日」をお送りしました。
　 気が付いてくれた方もいらっしゃるかもしれませんが、このお話はファイルナンバーが“ts001”。つまりこの『TWINKLE STAFF』と言うシリーズ、引いては魔法少女リリカルなのはの二次創作小説として一番最初に、頭に浮かんだお話しだったわけです。

　 前作のあとがきで書きましたが、このシリーズ、それぞれに連続した繋がりはなくても実は同じ時間軸上のお話しで、当然ながら今週から連載を予定している「バーニングアリサ」とも同じ時間軸上で動いています。
　 オリジナルへの繋がりとしてはA'sの第4話。仲良し4人組みの日常風景の中で、夕陽をバックにこれからのことを話している場面がありましたよね。あの場面へ繋がる部分として、自分なりの解釈の元、繋がるようにしてみました。あれって日常を“切り取って”居るようなので、前後の時間的な繋がりがないと思うのですよ。
　 高町家の前でアリサとすずかを見送る2人、なのはの部屋で話し合う2人、帰りに高町家の家族に見送られるフェイト。特に帰る時にどこからともなく取り出したフェイトのコートとアルフが描かれていた時点で、あの場面だけでも少なくとも数日が過ぎているなと。この頃からフェイトさんはこの頃からなのはさんに並々ならぬ感情を抱いていたのだろうと。再会が衝撃的でしたからね。

　 んで、今回のテーマは“香り”。前後の展開で誤魔化しては居ますけどその部分だけを取り出すと、ホント変態ですよ、フェイトさん。f(^ｰ^;　というかこれ、男の子の視点からすると好きな娘のたて笛の歌口を舐めるのと同じ意味だと思うのです。直接な繋がりを求める男の子の感性と、間接な繋がりで想像を楽しむ女の子の感性の違いと言うだけで、その行為が示す、帰結する所は一緒かなぁと。ただし、そうした部分を無意識に行ってしまう部分があり、人一倍の寂しがり屋（特になのはさんに対して）だろうなぁという僕なりの解釈を加えては居ますが。 純粋な愛しさから生まれた行為ゆえにそんないやらしさというか、邪なイメージは出来るだけ加えないようにしています。
　 また、裏のテーマとして見え隠れしているのはフェイトさんの寂しさです。それはオリジナルにも登場しますが、「nts版バーニングアリサ」への布石でもあります。ま、それは後々のお楽しみということで。

　 盛り上がりや面白さとしてはちょっと前2作に劣ると思って発表を後回しにしましたが、ある意味でなのはさんとフェイトさんの関係を集約している内容だと僕は思っているのですが。ちなみにファイルナンバー“ts002”ははやて嬢のお話しで、「バーニングアリサ」との関連があるため、ちょっと調整中。
　 次回作は某所で行われるチャットイベントへ提出予定の、限りなく18禁に近い15禁の“フェイト×なのは”を予定しています。それからあまり見掛けない無印の時期のお話を書きたいなと。淫獣と揶揄されるユーノくん視点の優しいお話しなど。

　 今回も稚拙ながらここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。m(__)m
　 また次回作でお会いしましょう。